Fuck off 「つまらないものですが」


「つまらないものですが。」

よく近所のおばちゃんが使っているやつ。

いやいや、つまらないものならよこすなや!

こう思う人もいるだろう。

御多分に溢れず僕もこの意見に賛同する一員だ。

が、このことばについて考える事があったから書きたい。

 

 

8月18日。

「道と海の駅 せかいのまんなか」と名乗り始めて約2週間、初めてのイベントを開催した。

急ピッチな企画、宣伝を経て当日。


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ミュージシャンのやまま。


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浜のイタリアン・カミージョ。


その他諸々。

正直言ってめちゃくちゃかっこいいイベントになった。

国道沿いに突如現れる「せかいのまんなか」。

ステージでやままが歌っている時に、運転手が何だ!?とみる様子をみて、僕はニタニタしていた。

第1回イベント、大成功!

大満足!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んなわけねぇだろ!!!!!

最悪だよ、最悪!

もうこちとら腸が煮えくり返ってもうホロホロになって食べごろ逃してもうたぐらいになってんだよ!!!

 

今回、僕は新たな挑戦をした。

それは

「トーク」

ステージに登って自分の想いを語る、あれだ。

 今回イベントの宣伝にあたって、

「トークします!」と大見えを切った。

宣言してから気づいた。

ステージに登って語る、なんて今までやったことがない。と。

そこから準備した。

ノートに伝えたいことをまとめ、

頭でイメージをつくり、

これならいける、というとこまで準備できた。

 

迎える本番。

程よい緊張感が気持ちいい。

よし、これいけるやつだ。

ステージに登る、

語り始める。

 

あれ?

 

あれれ?

 

 

おい、ちょっとまてい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全然手応えがねぇ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めに注がれた視線が、どんどん離れていくのを感じる。

 

ま、まずい、なんとかしないと。

焦れば焦るほど、どんどん口から放たれることばは重みのない空気として風に流されてく。

まずい、まずいぞ、どうする...

 

その直後自分の口から出たことばに衝撃を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕は話すのが下手糞なんで。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話しながら唖然とした。

僕は何を言ってるんだろう。

そう思いながらも口をつくこのことば。

結局、終わりまでに3回発した。

 

 

終わってからこのことばについて考えた、何でこんなことばを発したんだろうか。

 

 

「僕は話すのが下手糞なんで。」

 

 

このことばの意味を。

 

 

「下手糞なんでハードル低く見てくださいね。下手糞なんで大したこと言えないですよ。下手糞だから聴く価値ないですよ。」

 

 

近所のおうちにお土産を持っていく時に使うあれだ。

 

「自分はこんなレベルのものをあげるほどしょうもなくないんですけど、今回はこのお土産で勘弁してください本気じゃないよ。」

 

「本当の自分はもっと凄いんですけど、とりあえず今日は本気出してないです。」

 

 

 

 

 

 

 

「僕は話すのが下手糞なんで。」

 

僕はこんなもんではないんで、本気出してないんで。

 

このことばの裏にはこんな醜い想いがこもっていた。

 

自分をぎりぎりで守るための最終兵器だ。

 

この瞬間が自分に完全敗北した瞬間だった。

 

伝えたいことがあった。

 

表現したいことがあった。

 

そのために、準備もしたし、自分のベストを尽したはずだ。

 

それを、本気出してないとか言って逃げた。

 

完全敗北、それが今回の結果だった。

 

 

 

 

本当はつまらないなんて思ってない。

 

お土産持っていくおばちゃんだって、自分が素敵だと思ったから渡すんだ。

 

僕は僕の想いを、本当は最高にワクワクするって思ってる。

 

背伸びすんなよ。

 

今の全力で表現しろよ。

 

必ずリベンジする。

 

多方面から協力していただいたみなさん、ありがとうございました。

また付き合って下さい。