めっちゃ恐れてることしても、死にはしない。
聞いてや聞いてや!
今日めっちゃうれしい事があったんよ!
今日な、路上ライブやった!笑
めっちゃ急!笑
なんかな、最近友達のまさとゆうきと話とって、
『楽しいことって楽やないよな』
『覚悟するってことやでな』
って話になった。(普段はこんな話してない、くそみたいな下ネタとかしか話してない。)
ほーほー、
って、俺が避けてること考えてみたんや。
ほしたら、出てきたのがこれっ!
『路上ライブ』
うっわ、まじかよ、無理無理って思った。
そもそも、旅の最初も考えてたんよ。
路上ライブとかやれたらいいよなーって。
だって、なんかめっちゃ楽しそうやん。
おもいっきし歌って、
見ず知らずの、人たちとワッシャーなってさ。
俺の憧れやった。
やけど、マジで想像つかんかった。
俺の声帯は死んでる。
普段から鼻唄歌うのも抵抗ある。
ギターとか弾けん。
大勢の視線が集まると萎縮してしまう。
何一つ俺の頭でイメージつかんかったんよ。
やから、無理無理って思ってた。
けどな、なんか昨日からモヤモヤしてさ、
うっわーめっちゃ逃げとるやん。
考えんようにしとるやん。
って今日の朝、めっちゃ憂鬱な気持ちで起きた。
街歩いても、なんもおもんないし、
何一つ頭に入ってこん。
でもな、こういうときって、
めっちゃ都合よく頭動くんよ。
ギターひけんやん。
歌って何か伝えたいことがあるから歌うんやろ。
ウズベキスタン警察厳しいから捕まるやん
そもそも騒音やん。
迷惑やん。
止めたがいいよ。
って。
やけどな、なんも理由になってない。
ギターとかなくてもできるし、
俺は人が路上ライブしてて、騒音なんて思ったことない。
ただ自分がやらんでいい理由探してるだけ。
うおーい、マジでお前そんなんで旅終えて満足して帰れるんか?
いつになったら覚悟するねん。
やるしかない、もうどうにでもなれって、準備を始めた。
これを
こうっ!!
なんやねんこれ、こんなんでライブしとる人おらんやろ。
マジであかん、これはもう本当、恥ずかしすぎて死ぬかもしれんって思った。
やけど、道でギター作ってたら、
『これは何?』
って人が待機し始めた。
うおー、マジでやめて、
大したもんやないから、待つとかやめて。
なんなら誰もいないとこでやりたい。(なんのためにやるねん。笑)
って思ったけど、もうあとには引けん。
うわー、まじどうしたらいいねん。
こんな意味わからんこと初めてや。
人待ってるし、もーう!!
もうどうにでもなってしまえって、
歌い始めた。
『かんとりーろ~ど...
このみーち~...』
初っぱなから声裏がえっとるし、
足震えとるし、
もうこのあと記憶ない。笑
やけどな、一曲終わって気付いたら
50人くらいいた。笑
おっちゃんが笑顔でグーポーズしてくれたり、
お金払うからもう一曲歌えってにーちゃんがいってくれたり。
もー、何これ、めっちゃおもろいやん。
このあともしっかり全力で裏返った美声をウズベキスタンに轟かせた。
ほんでな、終わったあと思ったんよ。
『あー、死なんかったわ』
って。
旅でる前に想像してたときとか、
やる前にイメージしたときとか、
やったら人生終わるくらいの絶望が頭を覆っとったけど、
なんも起こらんかった。笑
死なんかったし、なんなら始まったら恥ずかしくもなかった。
だいたいそうなんやな、って
恐いけど、やりたいこととか、
基本的に死にはしない。
恥ずかしくても、死なんし、恥ずかしいのは初めだけ。
なんだよー、もっと早くやればよかった。
そんなことばっかりなんやろな。
もっと掘ってこ!!
何目指しとるんやろ、俺。笑
最後の曲、ザ・ハイロウズの『夏の朝にキャッチボールを』を気持ちよく歌ってたら、
向かいの店からイカツいにーちゃん二人出てきて、
『うるさい』
って一喝。
とぼとぼと帰りましたとさ。