恥ずかしいと向き合うこと

なんだか冴えない毎日が続いていた。

その原因はいろいろあるんやけど、その中のひとつの話。

それは、一人の旅人との出会いやった。

『ロシアからずっとヒッチハイクして旅してるんよ。』





うそーん!?
ヤバくない?
まず外国でヒッチハイクとかできんの?
俺もやったけど現地人と一緒にいたときしかやったことないで?
一人とか怖くない?



それが初めに思ったことやった。

そんとき俺は、
『すごいっすねー!』
といいながら、



いや、俺日本でもやったしなー。

お金あるのにヒッチハイクはするべきやない。

ヒッチハイクってしんどいし、やりたいとおもわんのよねー、俺は楽しいと思うことしかやらんって決めたし。




とかって、自分の心を落ち着けてた。

でも、それが引っ掛かってたから、もう一回、なんでヒッチハイクせんか、心に聞いてみた。

したらさ、めっちゃ驚きの答え出てきたんよ。








『恥ずかしいから』







めーっちゃギクッとした。
嘘やん、嘘でしょ。
自分らしく生きるっていいながら、恥ずかしいとか言う理由で行動制限してんにょかよ?

楽しいことしかしないとか、それらしい言葉並べて、恥ずかしいって思いにフタしてんの。

うわ、ダサ、ダサダサダサ!

そっから恥ずかしいって思うこと考えてったら、いろいろ出てきた。


人と話す時も
いや、今話たいと思ってないから

とか
人前で喋るチャンスある時も
いや、今そんな気分やないから。

とか

恥ずかしいって気持ちを見て見ないふりしてた。

うっひょー、おっかなビックリ!

恥ずかしいって思いでやりたいことにフタしてたんよ。

それってつまり、
自分の楽しいに制限かけてるよね。

楽しいことしまくる
ってそりゃやれねーよな。



自分が自分である。
そう決めたんやから、やるしかないよね。

まじでビビりながら、始めた。
うわ、怖っ。

だってさ、
『なんやこいつ、俺金払って車買って、ガソリン買ってるのに、調子こくなよ』
とか
ヒッチハイクで無視されて、周りの人に、『アイツだせー』って思われる
とか
まじ怖かった。

やから、10台くらい
『俺は歩きたくてあるいてんやからねー、ヒッチハイクとかしないもんねー!』
って雰囲気醸し出して、車スルーした。笑

やけど、やけど、なんしに来たんやここっ!

別に目的地にしたとことか行きたくないんや。

勝手に背水の陣。笑

そんで、超ビビりながら親指を掲げた。

すると…





『ブーン』





行っちゃたよ。
なんやこいつって目で見られながら行っちゃたよ。

でもこんとき思った事が衝撃やった。






『キョエー!めーっちゃ楽しいっ!!』






ありえないくらいのエクスタシーに包まれた。

これや、これや、楽しいってこれやねん。

結果を見たら、ヒッチハイクして、失敗した。

でも、それ以上大切なものを形にできた。

『自分が正しいと思う事を表現できた』

賛否両論あるけど、俺は正しいと思った事を表現したんや。

批判は知らん。

共感できんならそれでええ。

これが自分らしくあるっつーことか!!



その後も戦いは続いたが、共感してくれる人が現れ、無事に目的地にたどり着いた。

恥さらしついでに、車内でリクエストされた日本の歌を大熱唱した。

セットリスト
1.上を向いて歩こう(坂本九)
2.リンダリンダ(ザ・ブルーハーツ)
3.踊るポンポコリン(誰か知らん)



長々と書いたけど、強く思ったのは

恥ずかしいってめっちゃ強敵やけど、これにフタしたらいけん、ちゃんと恥ずかしいって思ってるって受け止めんといけん。だって自分らしくあるって事にめっちゃ関係してるから。

あとは、
恥ずかしいに勝った後、めっちゃ気持ちいいって事。(結果はどうでもいい)
恥ずかしいの近くにめっちゃ楽しいがあるんかもしれん。

明日からもまたちゃんと向き合えるか分からんから、この投稿しようか迷ったけど、俺への戒めとして、書きましたとさ。
ほんとに小さな事から、恥ずかしいを克服していきたいな。
新しい宿に来て、ビール買って来た。普通やったら、別に冷さんくてもいっかーってそのままにしてるけど
『冷蔵庫貸してください』
って言えた。
そんぐらい小さなこと、休み休み挑戦しよ。